2011年3月11日14時46分、未曽有の大災害である東日本大震災が東日本各地を襲いました。明日2023年3月11日は、12年目の3.11となります。

3.11を決して忘れることなく、知らない世代へ東日本大震災の記憶を繋いでいきたいものですね。

今回は、先日一部館内展示がリニューアルされたことでも話題となっている仙台市若林区にある「震災遺構仙台市立荒浜小学校」をご紹介いたします。

仙台市若林区荒浜、あの伊達政宗公との縁も深い貞山堀（ていざんぼり）のほど近くに「震災遺構仙台市立荒浜小学校」はあります。

「ありがとう荒浜小学校」と大きく書かれた横断幕は

仙台市立七郷小学校との統合により閉校となった2016年3月に、最後の卒業生たちが心を込めて書いたもの。

「ありがとう荒浜小学校」というメッセージは、卒業生や地域の皆さんにアンケートをとって決めた言葉なんだそうです。

入館してみると、車が津波の圧倒的な力で押し込められてきた教室や

倒壊したベランダの壁と鉄柵など、改めて津波の力の強大さを感じる展示があります。

ちなみに荒浜小学校を襲った津波は、4.6ｍの高さまで到達しました。

津波の到達時刻で止まったままの「体育館の時計」や

学校の屋上へ避難されてきた地域の皆さんが、ヘリコプターで救助されるまでの解説など、月並みな表現ですが、改めて「津波の恐ろしさ」を感じる展示です。

「津波の恐ろしさ」だけを伝えてくれるだけでなく、将来起こるかもしれない災害に「備えるための」ものも数多く展示されています。

また、廊下に展示されていたメッセージボードには、荒浜小学校に来てくれた世界中の方々からの温かい言葉が数多く並んでいました。

最後に、避難されていた皆さんが救助のヘリコプターを待っていた屋上から眺める復興道路の景色です。

皆さんも明日の3.11、東日本大震災への「想い」と災害への「備え」を今一度考えてみてはいかがでしょうか。

震災遺構仙台市立荒浜小学校はこちら↓

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